2026年5月20日、GoogleはGeminiアプリおよびGoogle AI Proサブスクリプションに関する使用量ポリシーの変更を正式に実施しました。突然の発表に戸惑いを感じているユーザーも多いかもしれません(かく言う私も)。この記事では、今回の変更点を整理し、実際の利用にどのような影響があるかをわかりやすく解説します。
「コンピューティングベース」の使用量上限へ移行
これまでGeminiアプリでは、比較的シンプルな回数ベースの制限が設けられていましたが、今回の変更で「コンピューティング量ベース」の使用量上限モデルへと移行しました。
具体的には、プロンプトの複雑さ、使用している機能の種類、チャットの長さといった要素が総合的に評価され、それによって消費する使用量が決まります。つまり、シンプルな質問を1回するよりも、動画生成やDeep Researchのような重たい機能を使うほど、使用量が早く消費されていくという仕組みです。
この使用量は5時間ごとにリセットされますが、週ごとの上限に達した場合はリセットされません。週単位の上限という概念が新たに加わった点は、ヘビーユーザーにとって特に注意が必要です。
プランごとの使用量上限の目安は以下のとおりです。
- サブスクリプションなし:標準の上限
- AI Plus:標準の2倍
- AI Pro:標準の4倍
- AI Ultra:AI Proの5倍〜20倍(プランによって異なる)
AIクレジットの扱いも変わる
もう一つの大きな変更が、「AIクレジット」の扱いです。これまでAI Proの基本プランには毎月1,000 AIクレジットが無料で含まれていましたが、この特典は廃止されます。
今後はFlowやAntigravityをはじめとする各プロダクトに対して、製品ごとの使用量上限が適用される形式に移行していきます。使用量が不足した場合は、AIクレジットを追加購入することで上限を引き上げることができます。
Googleはこの変更について「新しい使用量上限モデルの導入後も使い勝手が変わることはない」としていますが、無料クレジットがなくなる分、利用頻度の高いユーザーにとってはコスト面での見直しが必要になる可能性があります。
変わらないこと:モデルへのアクセスと機能は維持
今回の変更はあくまで「どれだけ使えるか」という量の話であり、「何が使えるか」という質の部分は変わりません。
最新のGemini FlashおよびGemini Proモデル、思考機能(Extended Thinking / Deep Think)は引き続き利用可能です。Deep Researchや動画生成などのGeminiアプリの高度な機能も、これまでどおり使い続けることができます。また、Google フォト・Google ドライブ・Gmailで共有される5TBのストレージも変更はありません。
使い方を見直すタイミングかもしれない
今回の変更は、Googleが生成AI基盤のコストを持続可能な形で管理しようとしている流れの一環といえます。使用量が「回数」ではなく「計算負荷」で測られるようになったことで、Deep ResearchやAI動画生成などのリッチな機能を多用するユーザーほど、制限に達しやすくなります。
自分の使い方を振り返り、どのような機能をどの頻度で利用しているかを改めて整理することが、今後のサービス選びにも役立つでしょう。詳細はGoogleの公式サポートページで随時確認することをおすすめします。













