AIOとは、ChatGPTやGeminiのようなAIの回答や、検索結果に表示されるAIによる概要の中で、自社の情報が取り上げられやすくなるように整える取り組みのことです。LLMOやGEOといった呼び方もあり、少しずつ意味合いが違うこともありますが、ここでは「AIに正しく見つけてもらい、正しく紹介してもらうための工夫」とざっくり捉えてください。
「まずは自分たちでやってみよう」と思う方も多いはずです。その気持ちはとてもよくわかります。ただ、実際に手をつけてみると、思った以上に奥が深いのがAIOです。今回は、なぜAIOが一筋縄ではいかないのか、そして専門業者に相談するメリットは何か、というお話をします。
SEOの延長だと思っていると、つまずきます
「AIOって、SEOと同じようなものでしょう?」と聞かれることがあります。たしかに共通点は多いです。役に立つ情報を載せる、信頼できるサイトにする、構造をわかりやすくする、といった基本は同じです。
ただ、例えるなら、SEOは「図書館の棚の、目立つ場所に本を置いてもらう作業」です。一方、AIOは「図書館の司書さんが、お客さんに本を紹介するとき、あなたの本を自然に思い出してもらう作業」という感じです。
棚の位置なら順位という目に見える結果が出ます。ところが司書さんの頭の中は、外からは見えません。「どんな質問のとき、どんな理由で、どの本を紹介しているのか」は、そのときどきで変わります。この見えにくさが、AIOの難しさの大きな原因なのです。
AIOが一筋縄ではいかない、4つの理由
1. 正解が公開されていない
SEOにも不透明な部分はありますが、長年の蓄積があり、ある程度のセオリーが共有されています。AIOは、まだ歴史が浅い分野です。AIによって情報の拾い方が違い、しかも同じ質問をしても、聞くたびに答えが少しずつ変わるのは実にやっかいです。
天気予報で言えば、「明日は晴れます」と断言できるようなものではなく、「このあたりの雲の動きが怪しい」という手がかりを集めながら進んでいるイメージです。このあたりはどこか人間っぽいのかも(笑)
2. 効果が測りにくい
アクセス数や検索順位のように、「昨日より何%増えました」と一目でわかる指標が、AIOではまだ整っていません。「AIの回答に自社名が出たかどうか」を確かめるにも、質問のパターンを変えて何度も試し、傾向を見ていく地道な作業が必要です。
ダイエットで、体重計に乗っても数字が毎回バラバラに出るようなものです(体重計によってもバラつきますしね)。続けるほどに不安になり、「これで合っているのかな」と手が止まりがちです。
3. 技術・コンテンツ・ブランドが絡み合う
AIOは、文章を書くだけでは完結しません。たとえば次のような要素が、複雑に関わってきます。
- サイトの構造や、構造化データなどの技術面
- 質問に答える形で整理されたコンテンツ
- 他のサイトでどう言及されているかという評判
- 会社名やサービス名が、ネット上で一貫して正しく書かれているか
家づくりにたとえると、デザインだけ素敵でも、基礎や配管がおろそかでは住みやすい家にはなりません。AIOも、いろいろな分野の「見えない部分」がそろって、はじめて効果が出てきます。それを継続的に整えていく必要があるのです。
4. 変化がとにかく速い
AIの仕組み(アルゴリズム)は、数か月単位で変わっていきます。去年うまくいった方法が、今年はそれほど効かない、ということも珍しくありません。
波乗りに似ているのかもしれません。波の動きを読み続けていないと、せっかくボードに乗れても、すぐに置いていかれてしまいます。社内の担当者さんが、通常業務をこなしながらこの変化を追い続けるのは、現実的に考えると、かなり大変ではないでしょうか。
自前でやるのが悪いわけではありません

誤解してほしくないのですが、自社だけで取り組むことが間違いだと言うわけではありません。むしろ、自社の商品やサービスをいちばん知っているのは、ほかならぬご自身です。情報発信の中身は、社内の方が書いたほうが良いものになることも多いです。
大切なのは、すべてを抱え込まないことです。「ここから先は、プロの力を借りたほうが早くて確実だな」と見極めて、頼れる部分は専門家に頼る。そのほうが、結果的に近道になります。
専門業者に相談するメリット
現状を客観的に診断してもらえる
健康診断を思い浮かべてください。自分では元気なつもりでも、検査を受けてみると、思わぬ気づきがあるものです。自社サイトがAIにどう見えているのか、第三者の目で見てもらうだけでも、優先順位がはっきりします。
遠回りを減らせる
専門業者は、さまざまなサイトで試行錯誤した経験を持っています。「これは効果が出やすい」「これは手間のわりに効果が薄い」という感覚の蓄積があります。道に迷いやすい山で、地元のガイドさんに同行してもらうようなものです。
継続的な計測と改善を任せられる
AIOは、一度やって終わりではなく、様子を見ながら調整していくものです。計測の仕組みづくりや定期的な見直しを任せることで、社内の方は本来の業務に集中できます。
業者選びで気をつけたいポイント
とはいえ、どの業者でも良いわけではありません。次の点は、ぜひ確認してみてください。
- 「必ずAIに表示されます」と断言していないか。 AIの回答は、誰にもコントロールしきれません。断言する業者は、少し慎重に見たほうが安心です。
- 施策の中身と理由を、わかりやすく説明してくれるか。 専門用語ばかり並べて煙に巻くのではなく、「なぜそれをやるのか」を話してくれる相手が信頼できます。
- 計測や報告の方法が明確か。 何をもって「成果」とするのか、最初にすり合わせられると安心です。
- 御社の業種や状況を理解しようとしてくれるか。 地域密着の小さなお店と、全国展開の企業とでは、最適な戦略がまるで違います。
まとめ
AIOは、まだ地図が完成していない土地を旅するようなものです。道は一本ではなく、天気も変わりやすく、足元が見えにくいこともあります。だからこそ、自分たちの強みを活かしつつ、地図の読める人と一緒に進むのが心強いのです。
「何から始めたらいいかわからない」「やってみたけれど、手応えがない」という段階でも、まったく問題ありません。まずは気軽に、専門家へ相談するところから始めてみてはいかがでしょうか。小さな一歩が、AI時代に選ばれる情報発信への近道になるはずです。
企業・自治体のAIO対策に関するご相談は、アイ・セプトまでお気軽にお問い合わせください。現状分析なども行うことができます。












