先日、日本テレビのニュースサイトに衝撃的な記事が掲載されました。IT・Web業界に携わる人物が、競合他社あるいは特定の標的に対してDoS攻撃を仕掛け、逮捕されたという内容です。同じ業界で日々まじめに仕事をしている者として、こうした事件が世に出ることは本当に残念でなりません(現時点では会社のWebサイトは閉鎖されていません)。
技術を破壊に使う愚かさ
IT・Web業界は、技術の力で社会を便利にし、人々の暮らしを豊かにするために存在しています(弊社の経営理念も“豊かな生活への架け橋をつくる”です)。コードを書き、システムを構築し、ユーザー体験を磨き上げる——そういった積み重ねの上に、私たちの仕事に価値があります。
それなのに、その技術知識を他者のサービスを妨害するために使うとは、まさに本末転倒と言わざるを得ません。もし動機が競争や個人的な恨みであったとしても、それを違法行為で晴らすという発想自体、プロフェッショナルとしての最低限の倫理観すら欠如している気がします。しかも代表とのことで、魔が差したと片付けるわけにもいかないでしょう。取引していたお客様にも申し訳が立たないのでは・・。
DDoSでもなくDoSとは・・
それにしても、今回の攻撃手法がDDoS(分散型サービス拒否攻撃)ではなくDoS(単一ホストからのサービス拒否攻撃)であったという点は気になりました。DDoS攻撃は複数のコンピューターを踏み台にして行う大規模なサイバー攻撃ですが、DoS攻撃は1台の端末から大量のリクエストを送りつけるシンプルな手法です。技術的な洗練度という意味では、低水準と言えるのですが、何か理由があったのかな?と思いました。
業界全体のイメージを傷つける行為
こうした事件が報道されるたびに、IT業界全体が「怪しく、姑息な技術を持った人たちの集まり」とかいう誤ったレッテルを貼られると嫌ですね。実際には、大多数は誠実に技術と向き合い、法律とモラルの範囲内でお客様の期待に応えようと日々奮闘しています。お客様のビジネスを支え、エンドユーザーのために改善を重ねている仲間たちがたくさんいるわけです。その努力の積み重ねが、傷つけられてしまっては困ります。
逮捕という社会的制裁はもちろん当然ですが、それ以上に、このような事件を「自分には関係ない」と傍観するのではなく、業界全体として「そういうことは絶対に許さない」という姿勢を示し続けることが大切だと思います。技術者としてのプライドを持ち、その力を正しく使い、競合他社と切磋琢磨して成長していくことが、最も健全かつ社会的にも良い影響をもたらすと私は思います。
同業界の端くれとして、改めて自分自身の仕事のあり方を問い直すきっかけにもなった出来事でした。













