そもそも「Nano Banana」って何?
Nano Banana は、Google の AI「Gemini」が提供する画像生成・写真編集ツールです。
文章を入力したり、写真をアップロードしたりすると、それに合わせて画像を作ったり、写真を加工してくれる「画像職人AI」みたいなところです。Gemini+1
例えば「青空の下で走るランナーのイラストを描いて」と入力すると、 それっぽいイラストを数秒で作ってくれます。
もともとの Nano Banana は、「気軽に遊べる・サクサク動く」日常使い向けモデルでした。公式には、Gemini 2.5 Flash Imageという名前で、コードネームが Nano Banana、という位置づけです。AI Studio+1
今回の「Nano Banana Pro」って何?
一言でいうと、「スマホの普通カメラ」だった Nano Banana が、「プロ用一眼レフレベル」になったのが Nano Banana Pro と書くとわかるでしょうか。
- 文字入りの画像がきれいに作れるようになった(ポスター・バナー向き)
- 画質がアップ(2K〜4K対応)して、細部までくっきりになったWIRED+1
- 光の当たり方・カメラ角度・色味などを細かく調整できるプロ向け編集ができるようになったGemini+1
つまり、「遊びで使うAI画像」から「ちゃんとした仕事に使えるAI画像」へ、ステージが一段上がったイメージです。
進化ポイント(1)
ポスターやバナーの「文字」がちゃんと読める
従来の AI 画像でよくあった悩みがこれです。画像を生成したあとに文字を自分で入れることが、これまでの通例でした。画像は出てきますが、文字が中国語?いや違う、なんだかおかしな漢字?記号?なにこれ??みたいな。
Nano Banana Pro は、この 「文字が変」「読めない」問題をかなり改善しています。
Google 公式も、キャッチコピーから長めの文章まで、画像の中に読みやすく表示できることを強くアピールしています。Google DeepMind+1
試しにこんなプロンプトを入れてみました

すると

こんな感じで、変な文字が出なくなりました。さらに、今回は多言語対応になったので、同じデザインで「日本語版」「英語版」「タイ語版」などを作る、といったこともやりやすくなっているようです。Google DeepMind+1
さらにもう一つ。この画像に文字を入れるプロンプトを入力すると

このようになりました。個人的には、とてつもなく大きな進化です(笑)

進化ポイント(2)
画質アップで「ちゃんと印刷にも耐えられる」レベルへ
元の Nano Banana もキレイでしたが、主にはスマホ画面や SNS 用の「気軽な画像」向きでした。
- 2K や 4K といった高解像度の画像出力ができ、WIRED+1
- 細かい模様や質感、文字の輪郭まで、よりハッキリしたビジュアルが期待できます。
これにより、
- 印刷物(チラシのたたき台、ポスター案、店頭ポップ)
- 大きめスライドの背景画像
- Web サイトのキービジュアル(ヒーロー画像)
など、「ちょっと粗いと困る」場面でも使いやすくなりました。
進化ポイント(3)
「ここだけ変えたい」がちゃんと通じる細かい編集
Nano Banana Pro は、単に最初から画像を作るだけでなく、あとから細かく編集する力も強化されています。Gemini+1 例えば、こんな感じのことがしやすくなります。
- 「背景だけ夕方のオレンジっぽい光にして」と指示
- 「カメラを少し引いて、もう少し広い場面にして」と頼む
- 「同じキャラクターで、場所だけオフィスに変えて」とシーン変え
- 「同じロゴを使って、色だけ青バージョンも作って」とパターン展開
イメージとしては、「口のうまいデザイナーに、『もうちょっとこうして』と何度も頼める感じ」でしょうね。
「Nano Banana」と「Pro」の使い分けについて
✅ Nano Banana が向いている人・場面
- AI画像で 遊びたい・試してみたい人
- SNSに載せるちょっとしたイラスト・ネタ画像
- 友達との間で「こんなの作れたよ!」と共有する用途
- そこまで文字の正確さや超高画質は要らないとき
→ 「まずは気軽に使うなら Nano Banana」 でOKです。
✅ Nano Banana Pro が向いている人・場面
- お店・会社のチラシ案・POP案・Webバナー案を作りたい人
- プレゼン資料の表紙画像や図解入りのスライドを作りたい人
- 多言語(日本語+英語など)で画像を作りたい人
- 「文字がちゃんと読める・画質がキレイじゃないと困る」仕事で使いたい人Google Cloud+1
→ 「仕事寄り・ちゃんと見せたい場面は Nano Banana Pro」 が安心です。
まとめ
日常は Nano Banana、勝負どころは Nano Banana Proと言ったところでしょうか。ITが得意じゃなくても大丈夫です。とにかく触ってみることが大事。ただ、著作権などといった知的財産権が絡んでくるとビジネスでは使えませんので、そのあたりは十分注意を払ってください。
それをきちんと理解していれば、「こういう画像がほしい」「ここを少し変えて」と日本語で伝えていけば、Nano Banana と Nano Banana Pro が、あなたの中のイメージを形にしてくれる「AIデザイナー」になってくれます。














