毎日増え続ける情報、届かない住民の声
自治体のWeb担当者の皆様、日々の業務本当にお疲れ様です。
各部署から毎日のように届く「これも掲載してほしい」という依頼。義務付けられている情報公開。災害時の緊急対応。それらを全てWebサイトに掲載しなければならないプレッシャーは相当なものでしょう。しかし、一生懸命情報を更新しているにもかかわらず、住民の方々からはこんな声が聞こえてきてはいないでしょうか。
「知りたい情報がどこにあるのか分からない」 「サイト内検索をしても目的のページにたどり着けない」 「スマホで見づらい」などなど・・。
「情報は網羅しているはずなのに、なぜ伝わらないのか」と頭を抱えているご担当者様は少なくありません。これは、多くの自治体が共通して抱える深い悩みです。

役所の論理で作られたサイトが、デジタル格差を生む
なぜ、自治体のWebサイトは「使いにくい」と言われてしまうことがあるのでしょうか。 その本質的な原因は、デザインの新しさや古さではありません。
Webサイトが「住民の視点」ではなく、「役所の論理(組織図)」で作られていることにあります。
多くの自治体サイトでは、トップページのメニューが「〇〇部」「〇〇課」といった組織別になっていたり、行政側が伝えたい「お知らせ」が優先的に配置されていたりします。
しかし、住民にとって、自分が知りたい手続きがどの課の管轄かは重要ではありません。「引っ越しをする」「子供が生まれた」「ゴミの出し方を知りたい」といった目的を達成できるかどうかが全てです。
縦割り行政の弊害がそのままWebサイトの構造に現れてしまっている結果、情報がサイロ化し、住民はサイトという巨大な迷宮の中で迷子になってしまうのです。これは、デジタル技術を使って住民サービスを向上させるどころか、逆に住民との距離を広げてしまっている状態と言えます。そこで大切なのは住民中心のWeb戦略です。

「住民中心」のWeb戦略
1. 「住民視点」での情報再設計(UXデザイン)
まず、「誰が」「どんな状況で」「何を求めて」サイトを訪れるのかを分析します。高齢者、子育て世代、転入検討者など、多様な利用者を想定し、組織図ベースではなく「目的別(例えばライフイベント別)」のナビゲーションを構築します。住民が直感的に情報にたどり着ける導線を設計します。
2. 「見つけやすさ」を高める検索性とカテゴリ整理
膨大な情報を整理し、適切なカテゴリ分けとタグ付けを行います。また、AI検索ツールの導入による案内など、能動的に情報を探せる仕組みを整えます。
3. 庁内の運用負荷を下げるCMSとガイドライン策定
Webサイトは作って終わりではありません。各課の担当者が、専門知識がなくても迷わず更新でき、かつサイト全体の統一感(トーン&マナーやアクセシビリティ)を保てるよう、使いやすいCMSを導入します。併せて、運用ガイドラインを策定し、持続可能な運用体制構築を支援します。
自治体Webサイトは、最も身近なデジタルインフラ
自治体Webサイトは、住民の暮らしを支える最も身近なデジタルインフラです。 情報をただ「置いておく場所」から、住民に必要な情報を確実に「届けるツール」へと進化させましょう。
アイ・セプトは、単なるWeb制作会社ではなく、自治体の課題解決に伴走する戦略パートナーです。現状のサイト診断(無料)や、リニューアルに向けた戦略策定のご相談など、まずはお気軽にお問い合わせください。












