これからの賢いWebサイトの作り方

Webサイトを「作って終わり」にする時代は、すでに終わりを迎えています。訪問者の行動が変わり、検索エンジンの仕組みが変わり、そしてAIが情報収集の主役になりつつある今、Webサイトに求められる役割は根本から変わってきています。今回は、これからの時代に通用する「賢いWebサイト」の考え方と作り方を整理します。

なぜ従来のWebサイトでは通用しなくなったのか

これまでのWebサイト制作は、デザインを整え、テキストを並べ、SEO対策として適切なキーワードを盛り込むことが中心でした。検索エンジンが情報の入口であり続けた時代には、その方法で十分な集客を見込むことができました。

しかし現在、多くのユーザーはChatGPTやGeminiといったAIアシスタントに質問を投げかけ、その回答をそのまま参照するようになってきています。これまでのように検索結果の上位に表示されるだけでは、Webサイトへの訪問すら発生しないケースが増えています。AIが情報を要約・統合して答えを返すため、元のページへのクリックが生まれにくい構造になっているのです。

加えて、ユーザー体験の質がそのまま検索順位に影響する時代になっています。もはや「ページが存在する」だけでは意味がなく、「そのページがユーザー(訪問者)にとって本当に価値あるものか」が問われています。

「AI時代のSEO」という新しい考え方

AIが検索体験を変えていく中で、新たな概念として注目されているのが「AEO(Answer Engine Optimization)」や「GEO(Generative Engine Optimization)」と呼ばれるアプローチです。これは、AIが回答を生成する際に参照・引用される情報源になることを目指す考え方です。

AIは回答を組み立てる際、信頼性の高い情報、明確な構造を持つコンテンツ、そして専門性の深いページを優先的に参照する傾向があります。つまり、これからのWebサイトは「人間が読んでわかりやすい」だけでなく、「AIが理解・引用しやすい」構造になっていることが重要になってきます。

コンテンツ設計で差をつける

賢いWebサイトの核心は、コンテンツの質と設計にあります。ユーザー(訪問者)が「このサイトを読んでよかった」と感じるかどうかは、デザインの美しさよりも、書かれている内容の深さと適切さにかかっています。

まず重要なのは、ターゲットとなるユーザーが抱えている課題や疑問を徹底的に理解することです。漠然と有益な情報を提供するのではなく、「この読者は今どんな状況にあり、何を知りたいのか」という視点でコンテンツを組み立てることが必要です。

そして、そのコンテンツが独自の視点や経験に基づいているかどうかも重要な要素です。AIが大量の情報を処理できる時代においては、ありふれた内容は埋もれてしまいます。

コンテンツは「書く量」より「誰の、どんな疑問に答えるか」で価値が決まります。読者の課題を起点に設計すること、それがこれからのコンテンツ戦略の出発点です。

技術面でも賢さが問われる時代

コンテンツと並んで、Webサイトの技術的な基盤も重要性を増しています。表示速度が遅い、スマートフォンで読みにくい、セキュリティへの配慮が不十分といったサイトは、Googleをはじめとする検索エンジンから低く評価されるだけでなく、ユーザー(訪問者)の信頼を損ないます。

また、アクセシビリティへの対応も今後ますます重要になります。すべての人が使いやすいWebサイトを目指すことは、倫理的な観点からだけでなく、技術的な品質指標としても評価される時代になっています。

データをもとに継続的に改善する

賢いWebサイトは、作って完成ではなく、運用を通じて育てていくものです。アクセス解析ツールを活用してユーザーの行動を把握し、どのページが読まれているか、どこで離脱が起きているか、どのような検索キーワードで訪問しているかを継続的に確認することが重要です。

そのデータをもとにコンテンツを更新・改善し、新しい疑問に答えるページを追加していくことで、サイト全体の価値が積み上がっていきます。一度作ったページを放置するのではなく、情報の鮮度を保ち、必要に応じて加筆・修正を行うことが、長期的な成果につながります。

ユーザー満足度を高めるために

ここまで、Webサイトをどのように作っていくべきかを説明しましたが、ユーザー(訪問者)の満足度を高めるには、通常の検索窓をWebサイトに設置するだけでは、本当の意味でWebサイトの有効性を発揮できません。

Webサイトの情報が増えるほど、通常の検索窓では「どこに何があるのか分からない…」という声が増えてくるのは常です。そこでClari-View AI Searchは、お客様のあいまいな質問をAIが理解し、欲しい情報へ導きます。
「見つからない」をなくすことで、お客様の離脱を防ぎ、満足度を向上する、Webサイト内に設置できるAI検索ツールです。気になる方はご覧ください。クラリビューAIリサーチを見る →

ABOUT US
アバター画像
アイ・セプトの社長
株式会社プロトクリエイティブ(現・株式会社プロトコーポレーション)にて、自社メディアをプロデュースするトップアートディレクターを務める。あわせて、新規事業や新会社の立ち上げにも従事。

その後、「お客様に最も近い立場で仕事がしたい」という思いから、クリエイティブの第一線を離れ、異例ともいえる営業職への転身を決意。株式会社ウェブ・ワークス(現・トランスコスモス株式会社)に入社する。

同社では東海圏・関西圏のエリアマネージャーに就任し、福岡・札幌の拠点も兼務。100名超の組織を牽引したほか、人事制度の策定や、業務効率化を掲げた事業再生にも携わった。

2009年7月7日、インターネット戦略支援事業を軸とする株式会社アイ・セプトを設立し、代表取締役社長に就任、現在に至る。2019年に北海道上川郡下川町、2024年に秋田県秋田市へオフィスを開設し、地域課題の解決にも精力的に取り組んでいる。

-------

経営者、AI導入・DXコンサルタント
GUGA認定 生成AIパスポート 有資格者
総務省の都道府県における市町村支援のデジタル人材に登録
趣味はマラソン、釣り、ライブ観戦