デジタル庁の生成AI「源内」って何だ?

「源内(げんない)」っていう、デジタル庁の職員が利用できる生成AI環境が内製で開発されたと聞いて、私も「なにそれ?」ということで、情報収集してみました。

「源内」という名前の由来

「源内」という名前は、「Generative AI(生成AI)」を略した「Gen AI(ゲンナイ)」と、江戸時代の発明家・平賀源内の名前を掛け合わせて命名されたそうです。新しい技術で時代を切り開くという精神を受け継いでいます。個人的にはピンとこないですが・・ Asology

平賀源内記念館

源内はどんなシステムなのか?

デジタル庁では、「ガバメントAI」に係る取組の一部として、デジタル庁の全職員が利用できる生成AI利用環境「源内」を内製開発で構築し、国会答弁検索AIや法制度調査支援AIなど、行政実務を支援する複数のアプリケーションを提供しているとのことです。 Digital Agency

行政特有の機密性の高い情報も扱えるよう、内製でアプリを開発し、セキュリティ対策を施しているほか、法令や官報などの大規模な政府共通データセットも利用できるようになっており、そうしたデータセットや各府省庁の持つデータも含めてAIに学習させることで、データをより効果的に活用できるようになっているとのことです。 Digital

gemma4みたいなオープンモデルを使って「役所の業務アプリがたくさん入った総合AIポータルサイト」を作ったのかな?と思ったら、AWSの オープンソース「Generative AI Use Cases(GenU)」をベースにしたようです。

なぜ作られたのか?

人口減少と少子高齢化により行政職員の担い手が不足する中、公共サービスを維持・強化するには、政府や地方公共団体での生成AIの積極的な利活用が不可欠です。いつからかわかりませんが、デジタル庁は「まず自分たちが率先して使う」という姿勢でこのプロジェクトを進めてきたようです。 Digital

具体的にどんな機能があるの?

源内が搭載する行政実務支援AIアプリとして確認されているものとして、過去の国会答弁を高速検索・参照する「国会答弁検索AI」、法令・政令の横断検索と解釈補助を行う「法制度調査支援AI」、複数タスクを自律的に処理する「エージェントAI(2026年度導入準備中)」などがあるそうです。 Gcinsight

また、官報79年10か月分、法令、白書、国会会議録、質問主意書などをAIが参照できる政府共通データセットの整備も進めているそうです。 内閣官房

利用状況はどう?

2025年5月から7月までの3か月間で、デジタル庁職員約1,200人中、約950人(全職員の約8割)が源内の利用を行っていて、着実に職員への浸透が進んでるそうです。 Digital Agency

今後の展開:18万人規模へ

デジタル庁は、2026年度には利用対象を約18万人の全府省庁職員に広げ、源内の大規模実証を開始します。 Yahoo!ニュース

2026年3月には国産大規模言語モデルを積極的に活用する方針が示され、応募した15社の中から7モデルが選定されました。5月から2027年3月にかけて全府省庁の職員約18万人を対象に展開して実用性を検証し、2027年4月以降の有償調達を目指しています。 SBbit

オープンソースとして一般公開も!

2026年4月24日には、デジタル庁が源内の一部をGitHubの公式リポジトリ上で商用利用可能なライセンス(MITライセンスおよびCC BY 4.0)のもと無償公開しました。地方自治体や民間企業も利用できるようになっています。ただ、脆弱性対応など必要なメンテナンスは当面継続するいうことですが、永続的なメンテナンスは保証していないそうです。TECH NOISYAsology

まとめ

「源内」は、単なる業務効率化ツールにとどまらず、日本政府が率先してAIを活用・育成するための国家プロジェクトの中核として位置づけられています。海外製AIへの依存を減らしながら国産AIを育て、行政サービスの質を高めていこうという政策的な意図も込められています。今後、全府省庁18万人規模への本格展開が進む中で、日本のデジタル行政の姿が大きく変わっていくかもしれませんね。

蛇足ですが、平賀源内と言えばうなぎ(笑)土用の丑の日にうなぎを食べるという習慣は、江戸自体に“天才”と言われた平賀源内が、夏に売れなくて困っていたうなぎ屋に頼まれて、「本日丑の日」と看板を作ったことが、きっかけになっているそうですよ。現代にまで続く食文化として根付かせた功績は大きい・・・うーん、写真見てると、うなぎが食べたくなってきます(笑)

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アイ・セプトの社長
株式会社プロトクリエイティブ(現 株式会社プロトコーポレーション)で、 各種メディアをアートディレクターとしてプロデュース。のちに、お客様の一番近くで仕事をしたいと考え、転職して営業職にジョブチェンジ。
株式会社ウェブ・ワークス(現 トランスコスモス株式会社)では、新事業の草分けとしてプロジェクトマネージャーとなり、のちに東海圏と関西圏のエリアマネージャー、福岡・札幌圏のアドバイザーを担う。そのほか、人事制度の策定や事業再生にも従事。

2009年7月7日『株式会社アイ・セプト』を設立、代表取締役社長に就任。2019年には北海道上川郡下川町にオフィス、2024年には秋田県秋田市に秋田オフィスを開設し、地域課題の解決に向けて精力的に活動中。

GUGA認定 生成AIパスポート 有資格者。
総務省の都道府県における市町村支援のデジタル人材に登録されています。
趣味はマラソン、釣り、ライブ観戦