穴の空いたバケツ?

今回は、多くの企業が陥りがちな「Webサイトの放置問題」と、そこから脱却するための鍵となるアクセス解析についてです。私からしますと、アクセス解析はWebサイトを持つ企業にとって行うべき基本中の基本業務だと考えているのですが、本業を優先する企業様にとっては、なかなか手が付けられないというお気持ちもわかります。とはいえ、アクセス解析は大事なことですので、製造業とサービス業の事例を交え、その重要性を紐解いていきます。

御社のWebサイトは「作ったまま」で終わるのか?

「Webサイトをリニューアルしました!デザインも一新して、これで問い合わせが増えるはずだ」そう意気込んで数ヶ月。蓋を開けてみれば、以前と変わらない問い合わせ件数。むしろ、減っているかもしれない…。あれ、そんな筈では…。

Webご担当者様や経営者の皆様、このような経験はありませんか? 多額の予算を投じて作ったWebサイトが、期待した成果を生まない。すごくきれいなデザインなのに…。何が悪いのか分からないまま、日々の業務に追われて「作ったまま放置」の状態になってしまっている。そうなると焦りや不安を抱えるのは当たり前ですよね。

健康状態の把握がおろそか

厳しいことを申し上げますが、成果が出ない原因はデザインではないでしょう。 最大の原因は、Webサイトの健康状態を把握していないこと、つまりアクセス解析を行っていない(または正しく活用していない)ことにあります。

実店舗で例えるなら、お客様が一日何人来店し、どの商品を手に取り、どこで買うのをやめて帰ってしまったのかを全く見ずに経営しているのと同じです。目隠しをしたまま、ビジネスという戦場を走っているようなものです。これでは、改善のしようがありません。

また、「アクセス数が少ないから解析しても意味がない」というのは大きな誤解です。少ないなら少ないなりに、「なぜ少ないのか」「どこからなら人が来ているのか」を知ることに、次の成長のヒントが隠されています。だからこそアクセス解析は必要なのです。

業界別の具体的なアプローチ

弊社では、単にGoogleアナリティクスなどのツールを導入するだけでなく、そこから得られるデータをビジネスの成果に結びつけるための戦略的コンサルティングを行います。業界別の具体的なアプローチを見てみましょう。

ケーススタディ:製造業(BtoB)

【課題】 製品カタログをそのままWebに掲載したが、新規顧客からの技術的な問い合わせが少ない。

【アクセス解析による発見と戦略】 解析の結果、トップページから会社概要へのアクセスは多いが、肝心の「技術情報ページ」への到達率が極端に低いことが判明。さらに、特定のニッチな技術用語での検索流入が実は多いことも分かりました。

【アイ・セプトの提案】

  • 導線改善: トップページに技術的強みをアピールするバナーを設置し、技術ページへの誘導を強化。
  • コンテンツ強化: 検索流入が多いニッチな技術用語に対応する「課題解決型の事例コンテンツ」を新規作成。
  • 結果: 目的意識の高い技術者からのアクセスが増加し、具体的な商談につながる問い合わせ件数が前年比で130%アップしました。

ケーススタディ:サービス業(BtoC・店舗型)

【課題】 Webサイトへのアクセスはある程度あるが、来店予約につながらない。

【アクセス解析による発見と戦略】 解析の結果、料金プランページの閲覧時間は長いが、その後の予約フォームでの離脱率が異常に高いことが判明。特にスマートフォンでの離脱が目立ちました。

【アイ・セプトの提案】

  • EFO(入力フォーム最適化): スマートフォンで入力しづらい項目を削除し、入力ステップを簡略化。
  • Web接客ツールの導入: 料金ページを長く見ているユーザーに対して、「今なら初回割引クーポン配布中」といったポップアップを表示し、予約を後押し。
  • 結果: 予約フォームの通過率が改善し、Web経由の来店予約数が2倍に増加しました。

このようにアクセス解析は、Webサイトの健康診断のようなものであることがわかるかと思います。現状を正しく知ることから、すべては始まるのです。

Webサイトは育てていくもの

Webサイトは作って終わりではありません。育てていくものです。 アクセス解析という羅針盤を持たずに航海を続けるのは危険です。もし、「自社のサイトの現状がわからない」「データを見てもどう活かせばいいかわからない」とお悩みでしたら、アイ・セプトにご相談ください。

現状の簡易無料診断も行なっています。御社のビジネスを成長させるための戦略を一緒に考えましょう。

ABOUT US
アバター画像
アイ・セプトの社長
株式会社プロトクリエイティブ(現・株式会社プロトコーポレーション)にて、自社メディアをプロデュースするトップアートディレクターを務める。あわせて、新規事業や新会社の立ち上げにも従事。

その後、「お客様に最も近い立場で仕事がしたい」という思いから、クリエイティブの第一線を離れ、異例ともいえる営業職への転身を決意。株式会社ウェブ・ワークス(現・トランスコスモス株式会社)に入社する。

同社では東海圏・関西圏のエリアマネージャーに就任し、福岡・札幌の拠点も兼務。100名超の組織を牽引したほか、人事制度の策定や、業務効率化を掲げた事業再生にも携わった。

2009年7月7日、インターネット戦略支援事業を軸とする株式会社アイ・セプトを設立し、代表取締役社長に就任、現在に至る。2019年に北海道上川郡下川町、2024年に秋田県秋田市へオフィスを開設し、地域課題の解決にも精力的に取り組んでいる。

-------

経営者、AI導入・DXコンサルタント
GUGA認定 生成AIパスポート 有資格者
総務省の都道府県における市町村支援のデジタル人材に登録
趣味はマラソン、釣り、ライブ観戦