OpenAIは17日、画像生成AIの最新バージョンを搭載した「ChatGPT Image」を公開しました。いわゆる画像生成AI機能です。Nano Bananaに対抗したカタチですね。
さて、 「AIで絵が描けるなんてすごい時代になったなぁ」と思いつつも、「うちの会社でどう使うの?」「難しそう…」という人も多いのではないでしょうか。今回は、この強力なツールをビジネス、特にWebサイト運営にどう活かすかを書いてみようと思います。
Webサイトの画像選び、毎回頭を抱えていませんか?
Webサイトやブログの更新、SNSの投稿…。企業のWeb担当者様にとって、「テキスト」と同じくらい、いや、それ以上に悩ましいのが「画像」ではないでしょうか。
「記事の内容に合うフリー素材が見つからない…」 「いつも同じような写真ばかりでマンネリ気味…」 「有料ストックフォトは予算が厳しいし、撮影する時間もない…」
そんな「画像素材不足」の悩み、すごくよく分かります。「誰か、今すぐこのイメージ通りの絵を描いてくれないかなぁ」なんて思ったこと、一度や二度はありますよね?
まだ、アナログな手法に縛られていませんか?
画像素材に関する悩みの原因は、実は「既存の素材から探す」か「プロに依頼してゼロから作る」という、二択のアナログな手法に縛られていることにあるかもしれません。
Webの世界は日進月歩で進化しています。テキスト生成AIが当たり前になったように、画像生成の分野でも革命が起きています。この新しい選択肢を無視して、従来通りの方法だけで進めようとするのは、少しもったいないかもしれません。
「デザインセンスがないから無理」などと諦める必要はありません。必要なのはセンスではなく、「AIに指示を出す技術(プロンプトエンジニアリング)」と、それをビジネスにどう組み込むかという考え方次第だと思います。
ChatGPT Imageを専属イラストレーターとして雇う
ChatGPT(※主に有料版のGPT-4などで利用可能なDALL-E 3連携機能)を、あなたの会社の「専属イラストレーター」として活用するのはどうでしょう?ChatGPT Imageは、あなたがチャットで「こんな絵を描いて」とお願いするだけで、ものの数秒で高品質な画像を生成してくれます。
実際に試してみました!論より証拠(笑)ChatGPTにこんな無茶振り(?)なプロンプトで指示を出してみました。
プロンプト: 「株式会社アイ・セプトを象徴するような画像を描いて。私たちは単なるWeb制作会社じゃなくて、お客様のビジネスの成長に伴走する温かい戦略的パートナーなんだ。デジタルだけど冷たくない、人と人との繋がりを感じるような、そんなイメージで頼むよ!具体的には、画面の中央には、柔らかな光を放つデジタルの樹木が描いて欲しい。その根元には、スーツを着た日本人ビジネスマン(お客様)と、オフィスカジュアルな服装のスタッフ(アイ・セプトのメンバー)が笑顔で握手を交わしている。二人の周りには、歯車やデータを示すアイコンが温かいオレンジやブルーの光で繋がり合い、未来に向かって伸びていく様子を表現して。決してクールで無機質なサイバー空間ではなく、体温を感じるような優しいタッチの水彩画風デジタルアートで描いてね。」
すると、こんな画像を生成してくれました。

プロンプトが適当なので、こんなところでしょうか?「なんだよ、これ?」と思ったみなさん、とりあえずお試しなので、突っ込まないでください(笑)右下のたくさんの手も、良く見るとなんだか気持ち悪いですが、もう少し適切なプロンプトを書くと違ってくると思います。
それと、これは正直なことを書いてしまいますが、Nano Bananaに比べると日本語は弱いです。ここは改善して欲しいところですね・・というか、Nano Bananaが凄すぎるのだと思います。そのため、文字は画像編集ツールなどで足したほうが良いと思います(この画像にある文字は、最初間違っていましたが、再度プロンプトを書いて修正したものです)。
ビジネスでの具体的な活用シーン
ChatGPT Imageは以下のようなシーンで活用できるかと思います。
- ブログ・SNSのアイキャッチ画像作成: 記事の内容を要約して伝えるユニークな画像を短時間で作成。
- Webサイトデザインのラフ案出し: デザイナーに依頼する前に、「こんな雰囲気で」というイメージをAIで可視化して共有。認識のズレを減らせます。
- プレゼン資料の挿絵: 抽象的な概念(例:「DXによる業務効率化」)を、分かりやすいイラストにして資料の説得力をアップ。
まとめ
ChatGPT Imageは、決してデザイナーの仕事を奪うものではありませんが、Web担当者様の素材探しの時間を削減し、よりクリエイティブな戦略を考える時間を生み出してくれる頼もしいパートナーになることは間違いないかと思います。
「面白そうだけど、プロンプトの書き方が分からない」「自社のトーンマナに合うか不安」という方は、ぜひアイ・セプトにご相談ください。AIツールの導入から、それを活かしたWeb戦略の設計まで、私たちが親身になってサポートいたします。
知的財産権(著作権)について
AIで生成した画像の利用には、知的財産権、特に著作権に関する注意が必要です。 現時点(2025年)の一般的な解釈や各AIサービスの利用規約では、生成された画像の商用利用を認めている場合が多いですが、「既存の他者の著作物(特定のキャラクターや有名人の写真、特定の作家の画風など)に酷似していないか」という点には十分な配慮が必要です。 他者の権利を侵害するようなプロンプト入力は避け、生成された画像が既存の作品と類似していないか、利用前には必ず確認を行うようにしましょう。各サービスの最新の利用規約を確認することも忘れずに!














