「Webサイトをリニューアルしたいが、予算も時間もかけられない」 「プログラミング知識がないけれど、社内で更新できるようにしたい」などなど。
そんな時に注目されているのが、StudioやWix、Framerなどに代表されるノーコードツールです。コードを書かずに直感的にWebサイトが作れるこの技術は、DXの第一歩として非常に魅力的だと思います。ですが、「便利だから」「安いから」という理由だけで飛びつくと、後々大きな損に繋がることになるかもしれませんので、注意が必要です。
今回は、ノーコードのメリット・デメリットを整理し、貴社のビジネスフェーズに合わせた、正しい選択の仕方についてお話しします。
「とりあえずノーコードで」は×
ノーコードツールの最大の魅力は、なんといってもスピードとコストパフォーマンスです。
- 専門知識不要: 社内の担当者がパワーポイントのような感覚で修正・更新が可能。
- 圧倒的なスピード: 開発工数が大幅に削減され、短期間で公開できる。
- コスト削減: 初期制作費を抑えられ、スモールスタートに最適。
個人事業主様や、立ち上げたばかりのスタートアップ企業、あるいは来月のイベント用の告知サイトが急遽必要になった、などといったケースでは、これ以上ない強力な武器となります。
ですが、私たちが数多くの企業のコンサルティングを行う中で、「ノーコードで作ったが、結局作り直すことになった」という失敗事例も少なくありません。理由はなぜだと思いますか?それが「拡張性の壁」と「資産価値の欠如」にぶつかるからです。
失敗の本質はツール選びではなく戦略不足
ノーコード導入で失敗する多くの原因は、ツールの選択そのものではなく、企業の成長戦略とツールの仕様が合っていないことにあります。具体的には、以下のようなデメリットが、ビジネス拡大の足かせになることがあるので、ノーコードを検討する際には注意してください。
- デザインとブランディングの制約 テンプレートベースのものが多く、自社らしい細やかな表現や競合と差別化する独自のデザインが再現できない場合があります。ブランドイメージが画一的になり、顧客に深く刺さらない可能性があります。
- 機能拡張の限界(つまり「やりたい」が実現できない) 「将来的に会員機能を持たせたい」「基幹システムと連携させたい」「複雑な検索機能をつけたい」となった時、ノーコードでは対応できず、結局ゼロから作り直しになるケースが普通にあります。
- SEOと集客の課題 近年改善されつつありますが、フルスクラッチ(コードを書く制作)に比べると、高度なSEO対策(内部構造の最適化や表示速度の細かなチューニング)において不利になることがあります。「作ったけれど、検索で上がってこない」と悩む可能性があります。
- プラットフォーム依存のリスク(移行の困難さ) そのツール自体が終了したり、大幅な値上げが行われたりした場合、データを他へ移行しようにも、それが難しく、ビジネスの継続性にリスクが生じてしまいます。
ハイブリッドな戦略はいかがですか?
私たち株式会社アイ・セプトは、ノーコードはダメだと否定するつもりはありません。重要なのは、適材適所だと思います。私たちは、お客様のビジネスゴールをヒアリングした上で、以下のような使い分けをご提案します。
- ノーコードを推奨する場合:
- 期間限定で、急にキャンペーンサイトを用意しないといけない場合
- 製品の市場反応を見るためのテストマーケティング用サイトを用意する場合
- 更新頻度が極めて高く、デザインよりも情報の鮮度が最優先される社内報などの場合
- 従来通りの政策を推奨する場合:
- 企業の顔となるコーポレートサイト(信頼性とブランド表現が重要だからです)
- 長期的なSEO集客を狙うオウンドメディア
- 顧客データや独自システムとの連携が必要なサービスサイト
アイ・セプトでは、貴社のビジネスを5年後どうしたいか?という視点から逆算し、最適な構築方法をご提案します。まずは小さく始め、利益が出たら本格的なシステムへ移行するなどという段階的なロードマップを描いておくことも、大切ではないでしょうか。

まとめ
流行っているからではなく、自社の戦略に合っているかでツールを選んでください。 もし、「今の計画で本当に成果が出るのか不安だ」「ノーコードと従来通りの制作、どちらが自社に合っているかわからない」と迷われているなら、ぜひ一度ご相談ください。貴社の現状と未来のビジョンを照らし合わせ、最適なWeb戦略の最適解を一緒に導き出しましょう。












