弊社が、地域活性化支援事業をスタートして6年くらいになるのですが、地方への移住を考える上で最大のハードルとなるのが「住まい」です。今回は、地方移住における住まいの選択肢と、インターネットを活用した賢い探し方、そして失敗しないための「現地体験」のコツについてお話しします。
Contents
地方での住まい、どんな選択肢がある?
都会と同じ感覚で探すと戸惑うことも多い地方の住宅事情。主に以下の4つのパターンが考えられます。
① アパート・マンション(賃貸)
まずは賃貸で様子を見るという、最もリスクの低い方法です。これは都会と同じですね。
- メリット: 気軽に引っ越せる。地域の雰囲気が合わなければ移動できる。
- 注意点: 地方(特に農村部)では、そもそも物件数が少ない。
② 一軒家を建てる(新築)
土地が安価な地方ならではの醍醐味です。
- メリット: 理想の間取りやデザイン(薪ストーブや広い庭など)が実現できる。
- 注意点: 完成までに時間がかかることと、定住の覚悟が必要。
③ 空き家バンクを活用してリノベーション
最も注目されている方法だと思います。自治体が運営する「空き家バンク」に登録された物件を購入・賃貸し、自分好みに改修して住みやすい家にします。
- メリット: 物件価格がとても安い。DIYを楽しめる。補助金が出る自治体も多い。
- 注意点: 老朽化の具合によっては修繕費がかさむことも。水回りのチェックは必須。
インターネット・ITをフル活用した情報収集
弊社のようなIT企業が地域に関わる際、最も力を入れているのが情報の可視化です。遠方にいながら理想の住まいを探すには、ネットの活用が欠かせません。
- 全国・自治体の空き家バンクサイト: 多くの自治体がWeb上で空き家情報を公開しています。写真だけでなく、360度カメラを使ったバーチャル内覧ができるサイトも増えています。
- Google ストリートビュー: 物件だけでなく、周辺環境を確認しましょう。最寄りのスーパーまでの道、隣家との距離感などを事前にチェックできます。ですが、ストリートビューの撮影時期が古いこともありますので、要確認です。
- オンライン移住相談: Zoomなどを使って、現地の役場の方や先輩移住者と話せる窓口が増えています。「ネット回線の速度はどうですか?」「冬の雪かきは大変ですか?」「みなさんと仲良くできそうですか?」などといった、IT環境や生活のリアルを画面越しに質問できます。ネット検索などで見つからない場合は、自治体のWebサイトで探してみましょう。
現地見学は「民泊」がお勧め

ネットで情報を集めたり、移住イベントなどで情報を得たら、現地へ足を運ぶことがあるかと思います。 その際、お勧めしたいのがホテルではなく「民泊」を利用することです。なぜなら、移住の目的は観光ではなく、生活(暮らし)だからです。
民泊活用のメリット
- 「生活」をシミュレーションできる: キッチン付きの民泊なら、地元のスーパーで食材を買い、料理を作って食べるという日常を体験できます。ゴミ出しのルールや、夜の静けさ(あるいは暗さ)も実感できます。
- ホスト(家主)が情報の宝庫: 民泊のオーナーは地元の方や、先輩移住者であることが多いです。「どこの病院が良いか」「冬の寒さ対策」など、ネットには載っていない生の情報を聞くことができます。
- 地域コミュニティとの接点: 運が良ければ、ホストを通じてご近所さんと挨拶ができたり、地域の集まりを紹介してもらえることもあります。
他にもゲストハウスという手もあります。ゲストハウスは、他のゲストとの交流ができますので、何度か訪れたことのあるゲストがいれば、有益な情報収集の機会になるかもしれません。
ITで探し、民泊で感じる
理想の移住を実現するためには、以下のステップがお勧めです。
- ITを活用して、広範囲から候補地や物件(特に空き家)を絞り込む。
- 気になる地域へ行き、民泊を利用して数日間「暮らすように」滞在する。
- 肌感覚が合えば、本格的な手続きへ。
弊社では、空き家バンクや公営住宅などのWebサイトの開発をおこなったり、イベントのアテンドやLP制作などを手掛けています。微力ですが、今後も移住をお考えの方々と地方をつなぐ架け橋になっていけたらと思います。














